“巨大補強”に興ざめ…遼くん、鷹党乗り換え宣言!

[ 2011年12月21日 06:00 ]

恐縮しながら内川(左)にアゴタッチする石川

 いざゆけ若鷹軍団!?プロゴルフの石川遼(20=パナソニック)が20日、都内のホテルで行われた報知プロスポーツ大賞の授賞式に出席した。プロ野球ソフトバンクホークスの内川聖一外野手(29)とアゴタッチで意気投合。これまでは好きな球団に巨人を挙げてきたが、さすがの石川も今オフの大型補強に少し興ざめの様子で、来季は鷹党への鞍替えを宣言した。

 壇上で行われたトークショーで、石川は司会者に促されるままアゴタッチを初体験した。突き出した右拳の上に、隣に座った内川のアゴがワンバウンド。「恐縮します」と言いつつも、「なんかソフトバンクの一員になった気分ですね」と喜んでいた。

 内川とは09年11月の三井住友VISA太平洋マスターズで一緒にプロアマ戦を回っており、約2年ぶりの再会だった。この日は授賞式の最中もずっと2人で話しており、試合中のベンチでの会話や野手と投手のオフの過ごし方の違いなど、自分の知らない他競技の話に熱心に聞き入った。

 「ゴルフの試合も見に来てください。またプロアマ戦にも出てくださいよ」と石川がお願いすると、内川からは「遼くんもヤフードームに来てよ」とラブコールを受けた。壇上での言葉は単なるリップサービスかと思いきや、意外にもそうではなかったようだ。

 授賞式終了後の囲み取材でも「来年の巨人は強すぎるでしょ。ソフトバンクにぜひ頑張ってほしい」とエールを送った。ソフトバンクは日本一の原動力となった先発投手陣が一挙に退団。そんなチームへの判官びいきもあるのか、もしくはこれぞ“アゴタッチ”効果なのか。これまでは好きな球団に巨人の名を挙げてきた石川だが、すっかり鷹党に転向してしまった。

 石川自身も今季は未勝利に終わり、年内でのマスターズ出場権確定も逃した。苦しい現状はソフトバンクと相通じるものがある。盤石の巨大戦力を誇る巨人よりも…。来年はヤフードームで「♪いざゆけ、無敵の若鷹軍団…」と歌う石川の姿が見られるかもしれない。

 ▼ソフトバンク・内川(石川は)立ち居振る舞いとか、人に接する素晴らしさは凄かったけど、3年たって凄みが増した。醸し出すオーラですかね。勉強させてもらった。それが、自然と出てくる気持ちでいられればいい。

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