最愛の母へ贈った手紙「早く良くなって。真央はスケートを頑張る」

[ 2011年12月10日 08:26 ]

母親の容態急変で、グランプリファイナルを欠場し帰国した浅田真央選手
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 フィギュアスケート女子の10年バンクーバー五輪銀メダリスト・浅田真央(21=中京大)の母・匡子(きょうこ)さんが9日早朝、肝硬変のため名古屋市内の病院で死去したとマネジメント会社が発表した。48歳だった。浅田は出場予定だったGPファイナルを欠場し、開催地のカナダからこの日夕方に緊急帰国したが、最愛の母の最期をみとることはできなかった。

 スケートに打ち込む浅田を全力で支え続けた匡子さん。浅田は小学2年の時、匡子さんが体調を崩して入院すると手紙を渡した。「早く良くなってね。真央はスケートを頑張るから」――。その手紙はずっと、匡子さんの宝物だった。

 銀メダルを獲得した10年バンクーバー五輪では「誰にメダルを見せたいか」と問われると「お母さんです」と即答。それでも金メダルを逃し、泣き続けていた浅田には「応援してくれた方々がいる。いつまでも泣いていては駄目」と諭した。

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