稀勢の里“変化なし”大関新まわしも伝統のエンジ

[ 2011年11月29日 06:00 ]

一夜明け会見をする稀勢の里

 大関に昇進する関脇・稀勢の里(25=鳴戸部屋)が千秋楽から一夜明けた28日、福岡市東区の鳴戸部屋宿舎で記者会見した。場所直前の7日に急死した師匠の先代鳴戸親方(元横綱・隆の里)への感謝を口にするとともに、より一層の精進を誓った。新大関として臨む来年初場所(1月8日初日、両国国技館)では新しい締め込みを使用することが判明。あす30日の昇進伝達式での口上は四字熟語を入れる方向で検討している。

 場所前に師匠が急死するという試練を乗り越え、大関の座をつかんだ稀勢の里は「ホッとしている」と重圧から解放された様子だった。会見では、天国にいる先代鳴戸親方に対する感謝の言葉を並べた。

 「先代(鳴戸親方)からは平常心でやることと、自分を信じてやることを言われていたので、それを信じてやった。心が折れて良い結果が出なかったら(先代が)一番悲しむと思った」。大関昇進を決めたことは報告済み。「(琴奨菊に敗れた)きのうの相撲は駄目だと言われたと思う」。世界で一番怖い人物ながら、最も尊敬していた恩師の顔を思い出した。

 新大関場所には心機一転して臨む。来年1月の初場所を前に、締め込みを新調することになった。新十両となった04年夏場所から現在までエンジ色の締め込みを使っており今回も同じ色にする意向だ。鳴戸部屋の力士は関取になると必ずエンジ色の締め込みを贈られる。先代鳴戸親方が新十両の場所でエンジ色の締め込みを締めて活躍したことから、験を担いで弟子もそれにならってきた。稀勢の里はその伝統をこれからも継承していく覚悟だ。既に後援者にはその意向を伝えており初場所初日までに手元に届くことになっている。

 30日の相撲協会の臨時理事会で昇進が正式決定。その後、同じ一門の二所ノ関理事(元関脇・金剛)と湊川親方(元小結・大徹)が使者として福岡市東区の宿舎を訪れ昇進伝達式が行われる。その際に口上を述べるが、関係者によると過去の新大関にならい四字熟語を入れる方向で思案中だという。

 「もっと相撲を厳しくし、気持ちや取り組む姿勢をもっとしっかりしていかないといけない。これからが大事」。新大関になってもおごらず怠らず。向上心を持って相撲道に取り組むことを約束した。

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