稀勢の里 大関昇進が事実上決定 貴乃花審判部長「反対意見なし」

[ 2011年11月27日 11:58 ]

 大相撲の東関脇稀勢の里(25)=本名萩原寛、茨城県出身、鳴戸部屋=の大関昇進が27日、事実上決まった。昇進問題を預かる日本相撲協会審判部が同日午前に会議を開き、九州場所千秋楽の結果を待たずに、昇進を諮る臨時理事会を30日に開催するよう放駒理事長(元大関魁傑)に要請することを満場一致で決定。貴乃花審判部長(元横綱)が理事長に要請し、理事長も承認した。

 理事会で昇進が見送られた例はなく、30日午前に開かれる来年初場所の番付編成会議と理事会を経て「大関稀勢の里」が正式に誕生する。新大関の誕生は先場所後の琴奨菊に続き、初場所は5大関となる。

 場所前に師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)が急死した稀勢の里は、14日目(26日)に栃乃若を下して10勝目を挙げた。千秋楽の琴奨菊戦に敗れれば、昇進の目安とされる直前3場所合計33勝に1勝足りないが、審判部は将来性と安定感を高く評価。貴乃花部長は「相撲内容が良く、けれん味のない相撲だ。審判部では反対意見がなかった。後は理事会の承認を待つ」と説明した。

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2011年11月27日のニュース