「私のことベタ褒め」の恩師観戦で発奮!有村5位浮上

[ 2011年11月27日 06:00 ]

有村は元東北高野球部監督で九州国際大付野球部・若生監督(右)の激励を受ける

女子ゴルフツアー LPGAツアー選手権リコー杯第3日

(11月26日 宮崎県宮崎市 宮崎カントリークラブ=6482ヤード、パー72)
 有村智恵(24=日本ヒューレット・パッカード)が、“恩師”の前で猛チャージを見せた。元東北高野球部監督の若生正広氏(61)が応援に駆けつける中、この日のベストスコアの66をマーク。通算2アンダーで首位と5打差の5位まで追い上げ、メジャー初Vに望みをつないだ。全美貞(ジョン・ミジョン)(29=韓国)が69と順調にスコアを伸ばし、通算7アンダーで首位をキープした。

 9番に続いて18番でもバーディーを奪い、有村は派手なガッツポーズで喜んだ。クラブハウスに最も近い2ホールは、病気のために歩くのにつえが必要な若生氏が観戦できる数少ない場所。そこで狙い澄ましたような2つのバーディーだった。

 ホールアウト後に若生氏と握手を交わすと「2打目がグリーンに乗った時から入るのが分かってた」とにんまりされ、「ホントですかあ?」と笑い返した。「有村は高校時代もいい子で優等生だった」と言われると、「先生は昔から私のことベタ褒めなんですよ」と今度は有村がにんまり。野球部以前にゴルフ部の監督も務めていた若生氏には部活の垣根を越えて「しょっちゅうゴハンに連れていってもらった」という。卒業後も連絡を取り合い、今夏に左手首を痛めた時にも相談するなど頼りにしてきた。

 現在は九州国際大付高で監督を務める若生氏は、今大会2年ぶりの観戦。恩師の存在を励みに、苦手のフックラインも面白いように決まって一気に首位との差を詰めた。夜には若生氏と食事に出かけて充電も完了。今季最終戦の最終日、5打差の5位から派手な“逆転ホームラン”をかっ飛ばす。

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2011年11月27日のニュース