日本3連敗…打開策実らず、もう五輪ピンチ

[ 2011年11月23日 06:00 ]

バレーボールW杯男子第3日 日本0-3キューバ

(11月22日 名古屋・日本ガイシプラザほか)
 世界ランク18位の日本は、同6位のキューバに0―3のストレートで敗れ、開幕3連敗となった。セッターで主将の宇佐美大輔(32=パナソニック)を途中交代させるなどメンバーを大幅に入れ替えたが、効果はなかった。3位以内に与えられるロンドン五輪出場権を、この大会で獲得するのは難しくなった。

 開幕3連敗を喫した植田監督は試合後のミーティングで激しくゲキを飛ばした。「もっと持ちこたえろ!」。「前半戦を4勝1敗で乗り切る」という思惑が外れ、指揮官は修正に向け必死だった。会見に遅刻するほどの熱の入れようだった。

 究極の打開策も実らなかった。キューバの強烈なサーブに苦しみ、第1セット途中から「攻撃的布陣に」変更するため大幅にメンバーを入れ替えた。司令塔のセッター宇佐美もベンチに下げる荒療治。それでもリズムは戻らなかった。キューバのベンチ入りの平均年齢は19・8歳。主将のレオンは18歳。若いチームに身体能力で圧倒された。

 3セットとも終盤で力尽きる展開に、エースの清水は「自分が連続してブロックされたことが敗因」とうなだれた。第1ラウンドの名古屋で1勝もできず、会場からはため息が漏れた。宇佐美主将は「この経験を次に生かさなければ」と険しい表情で前を向いた。

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2011年11月23日のニュース