メダルへタッグ!柔道&レスリング日本代表が合同合宿

[ 2011年11月16日 06:00 ]

柔道男子100キロ超級の鈴木

 ロンドン五輪でメダル量産が期待される柔道とレスリングが合同で年越し合宿を行うことが15日、明らかになった。過去には男子代表や女子の企業チームが合同練習を行ったことはあるが、日本代表クラスの男女が勢ぞろいするのは初めて。北京五輪の日本選手団主将を務めた柔道男子100キロ超級の鈴木桂治(31=国士舘大教)、五輪3連覇を狙うレスリング女子55キロ級の吉田沙保里(27=ALSOK)らフルメンバーが参加予定で、五輪イヤーの幕開けにふさわしい豪華コラボとなる。

 北京五輪で日本が獲得した26個のメダルのうち半分の13個を獲得した2競技が、ロンドンイヤーにがっちり手を組む。柔道とレスリングはともに、年末年始に東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターでの合宿を計画していたが、日程の重複を確認した日本レスリング協会の福田富昭会長が合同練習を提案。全日本柔道連盟の上村春樹会長が快諾し、合同練習が実現することになった。

 過去にも両競技がタッグを組んだケースはある。84年ロサンゼルス五輪前には山下泰裕(現全日本柔道連盟理事)、高田裕司(現日本レスリング協会専務理事)らが合同練習。最近では06年6月にも男子全日本クラスが合同練習を行った。しかし、今回は男女全てのトップクラスが集結。柔道全日本女子の園田隆二監督も「基礎トレーニングでレスリングの凄さを感じてもらえれば刺激になる」と歓迎している。

 両競技とも来月28日前後に集合する予定。具体的な練習内容は未定だが、柔道は北京五輪後のルール改正で下半身への直接攻撃は認められなくなったため、スパーリングなどの実戦形式より、レスリングの得意とする基礎トレーニングなどが主になるとみられる。また、初詣や餅つきなど正月らしいイベントも合同で行われる予定で、7月の大舞台へ向け“闘魂注入”のイベントともなりそうだ。

 ▽柔道とレスリングのロンドン五輪代表選考 柔道は来年5月1日付の世界ランクで男子各階級の上位22人、女子14人が出場枠を確保。4、5月の国内大会を経て代表を決める。レスリングは今年9月の世界選手権で女子3、男子フリー2階級で出場枠を獲得。出場枠を確保した選手は12月の全日本選手権で優勝すれば内定。その他の階級は来年3月以降のアジア予選や世界最終予選2大会で枠の獲得を目指し、最終的には6月の全日本選抜で代表を決める。

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2011年11月16日のニュース