鳴戸親方急死であっさり幕引き…暴行疑惑調査打ち切り

[ 2011年11月9日 06:00 ]

緊急理事会の内容を発表する二所ノ関親方(中央)

 日本相撲協会は8日、元横綱・隆の里の鳴戸親方の急死を受け、一部週刊誌で報じられていた同親方の弟子への暴行問題および弟子の十両・隆の山へのインスリン注射疑惑の調査を打ち切ると発表した。

 この日、福岡市・福岡国際センターで開いた臨時理事会で、二所ノ関広報部長(元関脇・金剛)らが同親方や弟子らに対するこれまでの聞き取り調査の結果を報告。隆の山へのインスリン注射については、本人が体重を増やす目的で師匠の了解を得てやったと説明。稀勢の里が、弟弟子を羽交い締めにして師匠の暴行を補助したとの報道については、事実ではなく、親方の方を向かせるために力士をつかんだと報告された。両力士には聞き取り調査の際、放駒理事長(元大関・魁傑)らが注意したという。

 また、師匠が5年前に弟子を角材などで殴打したとする記事は事実と認めたが、当事者の師匠が亡くなったため鳴戸部屋に再発防止を命じ、各部屋にも通達を出すことで一連の騒動を収束させることになった。ただ、監督官庁である文部科学省の中川正春文科相はこの日、閣議後の会見で「(急死で)調査に影響が出ると思うが、相撲界全体で暴力沙汰の話が出てこないように正常化することが大事だ」と注文をつけた。相撲協会は後日、文科省に調査の報告書を提出するが、中川文科相は「相撲協会には調査と報告を求めていた。引き続き調査をしてもらう」と真相究明を求めており、相撲協会の思惑通りに事が進むかは不透明だ。

 【暴行疑惑問題経緯】

 ▽10月27日 週刊新潮が鳴戸親方の指示で十両・隆の山が幕下時代にインスリンを使用した疑いがあるなどと報じた。相撲協会は両者を事情聴取、継続調査を決定。

 ▽11月1日 2日発売の同誌が親方は関脇・稀勢の里に暴行補助させたとする続報を出すことが判明。

 ▽同6日 協会は稀勢の里、幕内・若の里らを呼んで事情聴取。二所ノ関広報部長は「(11日の)取組編成までに臨時理事会を開く」と明言。

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