悲しみこらえ鳴戸部屋で朝稽古 稀勢の里は無言で引き揚げる

[ 2011年11月8日 11:05 ]

高安(手前)と申し合いを行う関脇稀勢の里

 師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)の急死から一夜明けた鳴戸部屋は8日、福岡市東区の同部屋で目前に迫った九州場所(13日初日)に向けて朝稽古が行われた。部屋付きの西岩親方(元幕内隆の鶴)は稽古場に姿を見せなかったが、大関とりの関脇稀勢の里や若の里らの関取衆は汗を流した。

 大勢の報道陣が詰め掛ける中、前夜のお別れの会で涙を見せた稀勢の里は高安、隆の山と申し合いを行い、19番で17勝2敗。立ち合いから圧力をかけて一気に押し出す場面が目立ったが、土俵を割ると悔しそうに「あー」と声を上げた。稽古を終えた稀勢の里は報道陣の質問には応じず、無言のまま引き揚げた。

 鳴戸親方は7日午前に急性呼吸不全で入院先の病院で急死した。10月下旬からは週刊誌上で弟子への暴行疑惑が報じられ、日本相撲協会の調査を受けていた。

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2011年11月8日のニュース