ロンドンへ“追い風”!バドミントンが8年ぶりV

[ 2011年11月8日 06:00 ]

団体戦で優勝し喜ぶバドミントンチーム(左から)阿部秀夫、石場隆雄、関根義雄、朴柱奉、荒木純

スポニチ主催第54回オールスポーツマンゴルフ

(11月7日 埼玉県飯能市平松 久邇カントリークラブ 東コース=3305ヤード、西コース=3311ヤード、北コース=3320ヤード、パー72)
 54回目を迎えた伝統のオールスポーツマンゴルフが絶好の秋晴れの下で行われ、35団体(団体戦は33団体)、163人が新ペリア方式による熱戦を繰り広げた。団体戦はバドミントンが8年ぶり2度目の優勝。個人戦はソフトテニスの橋本茂樹(51)がグロス74、ネット70・4で制し、水野健次郎杯を獲得した。65歳以上の選手が対象の高石真五郎杯は、サッカーの横山謙三(68)が手にした。=敬称略=

 狙い澄ましたスマッシュのように、きっちり獲物を仕留めた。バドミントンが8年ぶりの戴冠。同協会では毎年、この大会の出場者を選ぶ予選会を実施。関根義雄が「今年は優勝を狙っていた」と笑えば、「優勝できるメンバーだったし、狙い通り」と阿部秀夫も胸を張った。

 今大会でただ一人、現役の日本代表監督の立場でラウンドした朴柱奉(パク・ジュボン)が、初出場とは思えないプレーを見せた。グロス86、ネット70・4。初出場規定により個人戦の順位は4位だったが、2位に相当する好スコアだった。昨年は海外遠征と日程が重なったため出場を断念した経緯があり「きょうは楽しかったし、うれしかった」と笑みを浮かべた。

 49回大会で個人戦を制している阿部も、チームに貢献した。ハンデに恵まれなかったため個人戦43位にとどまったが、ベストグロスの74をマーク。ベストスコア67を誇るだけに「普通のプレーができました」と涼しい表情を浮かべた。人気ペア・イケシオの池田と潮田は日本ユニシス所属。阿部は同チームの部長代理を務め、朴柱奉は日本代表で2人を指導をしている。イケシオならぬアベパクが、頂点に導いた。

 来年のロンドン五輪では、悲願のメダル獲得を狙う。「ロンドンでのメダルが最大目標」と関根が言えば、「ロンドンに向けて、いい運がつかめたんじゃないですか」と阿部。一足早い金メダルが、バドミントン界の追い風になる。

 ▽オールスポーツマンゴルフ 日本の主要スポーツ団体の代表が一堂に会して、スポーツ界全体の発展を目指すことを目標にできた大会。第1回は1958年に大箱根CCで開催され、13団体、22チームの81人が参加した。

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