桃子 涙の復活V!挫折乗り越え世界一へ第一歩

[ 2011年11月7日 06:00 ]

表彰式後、再び宮里(左)と涙の抱擁を交わす上田

スポニチ主催USLPGAツアー・ミズノクラシック最終日

(11月6日 三重県志摩市 近鉄賢島カンツリークラブ=6506ヤード、パー72)
 上田桃子(25=フリー)が涙の復活Vを飾った。本格参戦後の米ツアー初勝利となる07年以来2度目の大会制覇を果たした。3打差の首位で出た最終日は馮珊珊(フォンシャンシャン)(22=中国)に並ばれ、通算16アンダーでプレーオフへ突入。3ホール目にバーディーを奪い勝負を決めた。国内ツアーでは09年アクサレディース以来2年ぶりの通算9勝目。米ツアー通算2勝目。07年の国内ツアー賞金女王は挫折を乗り越えて歓喜の涙をこぼした。
【最終R成績】

 笑顔がぐちゃぐちゃになった。18番グリーン脇で宮里藍、宮里美らと抱き合うと、涙が止まらなくなった。米ツアーに参戦して4年目。挫折を乗り越えた上田が米国進出を決めた思い出の大会で、復活優勝を果たした。

 「勝てる日が来ないのかなってずっと思っていた。アメリカに行って苦しかったけど、こうやって勝ててうれしいです」

 3打差の首位で出た最終日、ハプニングで流れを引き戻した。スコアが伸ばせず、横峯に並ばれて迎えた9番の第1打。右に出た球がギャラリーの頭に当たり20ヤードほど跳ね返りフェアウエーに戻った。その男性に謝罪した後「これを無駄にしたくない」と切り替え、残り175ヤードを5Iで80センチに付けてバーディー。続く10番でも連続バーディーを奪い、バーディー合戦に食らいついた。

 重圧から前夜は一睡もできなかった。その影響もあり、プレーオフ3ホール目には、グリーンに向かう途中「足がつりかけていたようだ」(島中キャディー)と疲労のピークに達していたが、ここで一番の集中力を見せる。馮珊珊が8メートルを外した後の4メートルのバーディートライ。大会前に臨時コーチを務めた谷口徹の「アドレスで1秒以上固まらない」というアドバイス通りにサッとテークバックに入ると、これを沈め、大歓声に包まれた。

 今季の米ツアー開幕戦の際「3年かけて世界一を目指す。そのスタートの一年にしたい」と誓った。遠回りはしたが、ようやくその第一歩を踏み出した。

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