さくら“快感”9バーディー「こんなのは久しぶり」

[ 2011年11月6日 06:00 ]

2番、真っ赤な紅葉を背にティーショットを放つ横峯

スポニチ主催USLPGAツアー・ミズノクラシック第2日

(11月5日 三重県志摩市 近鉄賢島カンツリークラブ=6506ヤード、パー72)
 自己ベスト&コースレコードの猛チャージで一気に優勝戦線に割り込んだ。初日38位と出遅れた横峯さくら(25=エプソン)が9バーディー、ノーボギーの63で通算10アンダーの2位に浮上。先週の試合を休んでのリフレッシュが功を奏し、今季2勝目のチャンスをつかんだ。初日4位と好発進した上田桃子(25=フリー)も負けじと8バーディー、ノーボギーの64をマーク。3打差の首位から2年ぶりの優勝を狙う。
【第2R成績】

 フツーじゃないビッグスコアに横峯が気づいたのはホールアウトした後だった。「9番を終わって“あ、自己ベストだな”と思った。最後まで集中できてました」。裏街道と呼ばれるインスタートから驚異的な追い上げで、終わってみれば2位まで順位を上げていた。

 打てば決まる打ち出の小づち。面白いように決まるパッティングが驚異のバーディーラッシュを支えた。7番パー5以外は、バーディーパットは全て3メートル以上の距離があった。17番や2番では10メートルのロングパットまであっさり沈めた。パー5でのバーディーは1つだけだが9バーディーを荒稼ぎ。「こんなに入ったのは本当に久しぶり」と気持ちよさそうに笑った。

 打ち方やパターを替えたわけではない。変わったのは「メンタル」。試合を休んだ先週に味わったフツーの女の子の生活が横峯の気持ちを変えた。「友達とお茶したり、普通のことをして過ごした。それがよかった」

 例えば日曜日は友達と渋谷に映画を見に出かけた。ところが、お目当てのコメディーは大混雑。「日曜に映画を見ることがないので、あんなに混んでるなんて予想外だった」と同じ時間に上映していたアクション映画に切り替えたが、これが大ハズレ。「本当は途中で出たかったけど、両サイドに人がいて…」と最後まで見るハメになった。

 週末はいつもコースだけに、そんな経験も横峯には新鮮だった。一切練習もせずにいると、少しずつ「ゴルフをしたい」という思いが湧いてきた。「先週お休みさせていただいて本当によかった」。思うように成績が上がらず、長いシーズンですり減っていた気持ちは、今週のプロアマで久々にクラブを握った時には元気を取り戻していた。

 賞金女王争いでは約4000万円差でアン・ソンジュを追走。今大会を含めて残り4試合とあって、このチャンスは是が非でも生かしたい。勝てば来季の米ツアー出場資格も得られるが、これまで否定してきた米ツアー参戦にもひと味違った反応だ。「凄く遠い存在と思っていたけど、徐々に近づきつつあるのかも。優勝したら、その時は真剣に考えたい」。何はともあれ、まずは最終日。逆転女王も米ツアー挑戦も、フツーじゃないドラマはここで勝たなきゃ始まらない。

 ≪コースレコードはこれまで64≫これまでのコースレコードは上田、L・オチョア、S・ルイスの3人が記録していた64。横峯はこれを1打更新した。(近鉄賢島CCでの開催は06年から)

 ≪自己ベストはこれまで64≫横峯のこれまでの自己ベストは06年ベルーナ・レディースと09年廣済堂レディース(いずれも第2日)に記録した64。

 ≪最終組日本人だけは初≫最終日最終組は上田、横峯、服部の3人。日米ツアー共催の今大会で最終日最終組を全て日本人が占めるのは、99年にミズノクラシックとなってからは初めて。

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