谷口効果だ!桃子「楽しんで」7バーディー 1打差4位

[ 2011年11月5日 06:00 ]

9番、ティーショットを放ち笑顔で走りだす上田

スポニチ主催USLPGAツアー・ミズノクラシック第1日

(11月4日 三重県志摩市 近鉄賢島カンツリークラブ=6506ヤード、パー72)
 07年優勝の上田桃子(25=フリー)が3連続を含む7バーディー、2ボギーの67で回り首位に1打差の4位と好発進した。大会前に男子プロの谷口徹(43=フリー)の指導を受けた効果がさっそく表れた。注目の宮里藍(26=サントリー)は、73とスコアを伸ばせず1オーバーの61位と出遅れた。

 打つたびに笑みがこぼれる。初日の上田は、ミスをしてもそれを受け入れる余裕があった。

 「今まで技術的なことに意識がいっていた。きょうは正直、アンダーが出るようなゴルフじゃなかったけど、意識やマネジメント一つでこれだけバーディーが取れるんだなと思いました」

 大会3日前に指導を受けた谷口の教えを守った。序盤は強く球をとらえようとするあまり、上半身に力が入りショットが乱れたが、4番で“間違い”に気付いた。前日、元賞金王から届いたメールには「いろいろ言ったけど、何も考えるな」と書かれていた。

 「強いインパクトは谷口さんの教えだけど、コースではゲームを楽しめと言われていた」

 ここ数カ月、結果が出ていなかった時は、ショットまでのリズムが悪かったが、この日は谷口の指導通りイメージを高めて迷わず打つことを心がけた。

 リズムが良ければ、パットも上向く。7番から1・5メートル、3・5メートル、3メートルと確実にチャンスを決めて3連続バーディーを奪った。久しぶりに日本人キャディーを起用し、会話のストレスがなかったことも好材料となった。開幕戦以来のコンビとなった島中大輔キャディー(39)は「リズム?凄く良くなったよ」と振り返った。息の合った“相棒”のアシストを受け今季自己最多タイの7バーディーを積み上げた。

 5日は母・八重子さんの62回目の誕生日。大会前に「セリーヌ」のバッグをプレゼントしたが「(母は私が)楽しくしている姿が好きだと思う。背中が大きく見えるプレーを見せたい」と今度はもっとビッグなプレゼントを贈るつもりだ。

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2011年11月5日のニュース