石野6年ぶりV!女子3000国内最高記録更新

[ 2011年10月31日 06:00 ]

女子3000メートルを4分6秒77の国内最高記録で優勝した石野

スピードスケート全日本距離別選手権最終日 長野市エムウエーブ

(10月30日)
 女子3000メートルで、石野枝里子(25=日本電産サンキョー)が4分6秒77の国内最高記録をマークし、6年ぶりに優勝した。穂積雅子(25=ダイチ)の記録を1秒12更新した。女子1000メートルでは小平奈緒(25=相沢病院)が自身の持つ国内最高記録を2年ぶりに0秒32更新する1分16秒47で制し、前日の500メートル、1500メートルと合わせて3冠に輝いた。男子5000メートルの平子裕基(29=開西病院)も6分30秒21の国内最高で、2年ぶりに勝った。

 強烈なライバル心が国内最高記録を生んだ。レース前に石野の脳裏に思い浮かんだのは、大会新を出しながら、後続の組の穂積に逆転された昨年のレース。「後ろに穂積がいたので、またやられると思った。作戦を変更して(前半から)行けるところまで行った」。スタートからハイペースで突っ込み、最後まで粘ったタイムは国内最速の4分6秒77。穂積も今年の石野には届かなかった。

 1学年下の穂積が団体追い抜きで銀メダルを獲得したバンクーバー五輪では代表から漏れた。昨季から男子の長島、加藤らがいる日本電産サンキョーに所属し、鍛え直している。「ここが始まり。後半を磨けば、もっとタイムは出る。世界のトップレベルで戦えるようにしたい」。04年世界ジュニアで総合優勝し、06年トリノ五輪にも出場した元天才少女が完全復活ののろしを上げた。

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2011年10月31日のニュース