室田1打差逃げ切りV 日本シニアOP初優勝

[ 2011年10月31日 06:00 ]

通算4アンダーで大会初優勝を果たし、トロフィーを手に笑顔の室田

 日本シニアオープン選手権最終日は30日、広島県広島CC八本松(6873ヤード、パー72)で行われ、首位から出た室田淳=写真=が2バーディー、4ボギーの74で回り、通算4アンダーの284で大会初優勝を果たした。シニアツアーは通算7勝目。1打差の2位に芹沢信雄が入った。前年覇者の倉本昌弘は通算イーブンパーの5位で、中嶋常幸は4オーバーの12位、青木功は12オーバーの33位に終わった。

 2打リードの最終18番。悲願のタイトルが目前に迫った室田にアクシデントが起こった。グリーン脇からの第3打が痛恨のシャンク。一昨年まで4年連続の2位に終わっていた男は、ぼうぜん自失の表情でグリーンの向こう側へ転がっていく球を見つめた。ここから執念を見せた。「仕方ない。よくやるから」と気持ちを切り替えると約1メートルに寄せ、ボギーパットを沈めて1打差で逃げ切った。「こういうタイトルがあるのとないのとでは違う」と優勝をかみしめた。前夜はクラブを枕元に置いて眠りにつき、早朝から素振りをして集中力を高めた。思いが結実し「いつも2位、2位と言われていたからね」と照れ笑いを浮かべた。

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2011年10月31日のニュース