オーストラリア4強 圧倒的劣勢も守り勝つ

[ 2011年10月10日 06:00 ]

記者会見場に傷だらけの顔で現れたホーウィル主将

ラグビーW杯準々決勝

(10月9日)
 ウェリントンなどで残り2試合を行い、最多3度目の優勝を狙うオーストラリアと開催国のニュージーランドがともに2大会ぶりの準決勝進出を果たした。オーストラリアは前回大会覇者の南アフリカに粘り強いタックルで対抗し、11―9で競り勝った。87年の第1回大会以来の優勝を目指すニュージーランドは終盤の2トライでアルゼンチンを突き放し、33―10で勝った。オークランドで行われる準決勝はウェールズ―フランス(15日)、オーストラリア―ニュージーランド(16日)となった。

 タックル数は相手の3倍近い147回。地域支配率で76%、ボール保有率でも56%と南アフリカが一方的に優位だった試合をオーストラリアがディフェンスでものにした。前半11分に先制トライを挙げてからは防戦一方となったが、フランカーのポーコックが密集で奮闘するなど、トライは許さなかった。後半20分にDGで逆転されたが、32分のPGで再逆転。記者会見場に傷だらけの顔で現れたホーウィル主将は「選手全員の献身のおかげ。凄い気合で、この結果をものにした」と仲間を称えた。

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