藍 26位も被災地のファンの笑顔に「よかった」

[ 2011年9月26日 06:00 ]

<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン最終日>18番、グリーンで談笑する有村智恵(左)と宮里藍

女子ゴルフツアー・ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン

(9月25日 宮城県利府町・利府ゴルフ倶楽部=6550ヤード、パー72)
 大会5年ぶりの出場となった宮里藍(26=サントリー)は3バーディー、4ボギーの73で、通算2オーバーの26位に終わった。高校時代を過ごした第二の故郷で凱旋Vこそ逃したが、東北唯一のトーナメントに出場し、ゴルフを通じた被災地支援活動へ意欲を示した。3打差の5位からスタートした馮珊珊(22=中国)が68で回って通算8アンダーで逆転優勝、今季2勝目を挙げた。
【最終R成績】

 震災で開催すら危ぶまれた試合に3日間で2万2027人のギャラリーが訪れた。宮里ら人気選手の参戦もあり、3日間のギャラリー数は昨年より約6000人増。利府GCが会場となった03年以降では最多のギャラリー数となった。

 帰国初戦の宮里は本調子ではなかったが、被災地のファンの笑顔を見て「出場してよかった」と振り返った。高校時代を過ごした第二の故郷を訪れたのは震災後初めて。「これから長い時間をかけて自分にどんなことができるか、いいヒントをもらえた」。これまでは公式サイトで募金を呼びかけたり、義援金を送る「経済的な」支援が中心だったが、「ゴルフを通じて何かできれば」と着想を得た様子。ゴルフ教室やジュニアトーナメントの開催などが考えられるが、周囲と話し合いながらゴルフを通じた復興支援を形にしていくつもりだ。

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2011年9月26日のニュース