20歳初戦出遅れも…“大人の遼”耐えたイーブン

[ 2011年9月23日 06:00 ]

4番、パーをキープしガッツポーズの石川

パナソニックオープン第1日

(9月22日 滋賀・琵琶湖CC栗東・三上コース=7005ヤード、パー71)
 大会主催者と所属契約を結ぶ“ホストプロ”の石川遼(20=パナソニック)は、2バーディー、2ボギーの71で33位と出遅れた。深いラフに手こずりスコアを伸ばせなかったが「ツイている」と前向きだった。アジアンツアーから参戦のジェイブ・クルーガー(25=南アフリカ)が、7アンダーの64で首位。3打差の2位に09年優勝の丸山大輔(40=アイテック)ら4人が続いている。
【第1R成績】

 奪ったバーディーは、前半11番の8メートルと2番の50センチを沈めた2つだけ。“成人”初ラウンドで、狙っていたスタートダッシュは空振りに終わったが、石川に落胆の色は見られなかった。

 「今まで運がありすぎると思ってやってきたけど、不運が重なった。でも、ツイてないことがありながら、この順位。まだまだ運がある」。70~100ミリに設定された深いラフに手を焼いた。16番パー5ではグリーン横からのアプローチを“ホームラン”して奥のバンカーへ。8番パー4では、第2打がラフの下のぬかるんだ地面に食い込み救済を受けたが、ドロップした球がラフに埋まり、まともに振り切れなかった。

 それでも“大人”になった石川は、ミスを大きく引きずらなかった。16番ではバンカーからベタピンに寄せパー。8番はボギーとしたものの、3メートルをねじ込んで傷口を最小限にとどめた。「ボギーとダブルボギーでは違う。ボギーでしのげてスッキリした」。成長したのは精神面だけではない。この日会場には、自らのテレビ番組「RESPECT」(テレビ東京系)で昨年3月に共演したJRA騎手の武豊(42)が応援に訪れた。武は「意外だったのは凄くパワフルだったこと」と当時より、一回り大きくなったその体付きに驚きを隠せない様子だった。

 試合はクルーガーが7アンダーで1人飛び出したが、後はだんご状態。7打差ある首位を見ずに「4アンダーの選手を目標にしてやっていく」と逆転のストーリーを描く。予選落ちした前週と比べ「気持ち良く1Wが打てている」と、復調を強調。巻き返す余力は十分ある。

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