五輪切符獲得に暗雲…山本愛 右膝手術で全治6カ月

[ 2011年9月22日 06:00 ]

右膝を手術することになった山本愛

 バレーボール女子日本代表の山本愛(29=JT)が右膝の前十字じん帯と内側側副じん帯を損傷し、ロンドン五輪の出場権獲得が懸かるW杯(11月、東京ほか)への出場が絶望的となった。台北で開催されているアジア女子選手権1次リーグのスリランカ戦(16日)で右膝をひねった。10月下旬に手術を受ける予定。栗原恵(27=カザン)、井上香織(28=デンソー)らに続く相次ぐ主力の故障で、W杯での五輪切符獲得に暗雲が立ちこめてきた。

 W杯まであと1カ月半と迫ったこの時期に、日本の頼れるセンターが離脱する事態となった。山本は16日のスリランカ戦の開始早々、スパイクを打った後の着地の際に右膝をひねった。前十字じん帯と内側側副じん帯の損傷で、10月下旬に手術をして完治には6カ月を要するという。荒木田女子強化委員長は「ジャンプして下りた時に他人の足に乗ったわけではなく、自分でひねってしまった。本人は悔しいだろうけれど、仕方がない」とW杯出場が絶望となった山本を気遣った。

 日本チームにとっても大きな痛手だ。山本と同じセンターの井上香織は3月に亜脱臼した右肩を手術。9月の代表合宿に合流したが、アジア選手権には参加しておらず、W杯に間に合うかは微妙だ。2枠あるセンターポジションで、現時点で計算できるのは主将の荒木絵里香だけ。山本の負傷後のアジア選手権ではアタッカーの山口舞らがセンターに回る非常事態となっている。

 また、2月に左膝を手術したアタッカーの栗原は順調に回復しているというが、W杯に出場できるかは不確定な状況。最悪の場合、W杯では昨年の世界選手権で32年ぶりの銅メダルを獲得した山本、井上、栗原の主力3人を欠いての戦いを強いられることになりそうだ。

 W杯では3位に入れば、来年の世界最終予選を待たずに五輪切符が手に入る。今回は狙える位置にいるだけにショックは大きく、荒木田女子強化委員長は「(山本の故障は)チームとしては正直ガックリきた。今いるメンバーを中心にやっていくしかない」と語った。女子の球技ではサッカーがW杯で世界一になり、五輪切符も獲得した。空前の盛り上がりを見せる「なでしこジャパン」とは対照的に、「火の鳥ニッポン」は苦境に立たされた。

 ◆山本 愛(やまもと・あい)1982年(昭57)3月24日、宮城県仙台市生まれの29歳。旧姓大友。04年アテネ五輪出場。06年1月にビーチバレー選手の山本辰生と結婚。引退して、07年8月に長女・美空ちゃんを出産。08年に現役復帰し、昨年5年ぶりに代表に戻った。世界選手権では32年ぶりの表彰台となる銅メダル獲得に貢献。1メートル84、69キロ。

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