トンガに屈辱…カーワン・ジャパン 3連敗で1次L敗退

[ 2011年9月22日 06:00 ]

トンガに敗れ、肩を落とす菊谷(中央)ら日本代表フィフティーン

ラグビーW杯1次リーグA組 日本18-31トンガ

(9月21日 ファンガレイ)
 日本代表は3連敗で7大会連続の1次リーグ敗退が決まった。21日にノースランド・イベント・センターでトンガ代表と対戦し、18―31で敗れて20年ぶりのW杯勝利はならなかった。これでW杯は17戦連続勝利なしとなり、W杯でのワースト記録を更新した。ジョン・カーワン・ヘッドコーチ(46)が07年に指揮してからトンガとは6度目の対戦で初黒星。目標だった本大会2勝も達成できなかった。日本は27日の最終戦でカナダ代表と戦う。

 最近5連勝中と得意にしていたはずのトンガに敗れ、日本の20年ぶりW杯勝利はまたもお預けとなった。5日前のニュージーランド戦で温存させたフッカー堀江、SH田中、CTBニコラスら主力が満を持して登場。必勝態勢で臨んだが、トンガのプレッシャーの前に日本の素早い攻撃は影を潜めた。日本代表を初めてW杯2大会連続で指揮したカーワン・ヘッドコーチも「目標の2勝を達成できなくて非常に残念だ」と声を沈ませた。

 平均体重114キロで日本より7キロ重い相手FWの勢いを止められなかった。前半7分に5本目のスクラムから先制トライを許した。ボールの密集戦ではこれまでより多い人数で球出しを遅らされ、テンポの速い攻撃は封じられた。No・8菊谷主将は「トンガが密集に人数をかけてきたのは予想外だった」と対応の変化に戸惑いを隠せなかった。

 田中も「自分たちが走り回ってトンガが疲れた時に攻める」と後半で猛攻を仕掛けるプランを描いていたが、5点ビハインドで入った後半も相手の個人の強さに圧倒されて後手を踏んだ。後半10分にモラスのPG、同14分にWTBバイニコロのトライとモラスのゴールで突き放された。失った3トライはいずれもキックオフ直後のミス。WTB小野沢は「大舞台で普通にプレーするのが難しい」とW杯ではワースト記録更新となる17戦連続白星なしでは勝負弱さを認めざるを得なかった。

 負傷者が続出したのも大きく響いた。FWの核だったNo・8ホラニ(パナソニック)、不動のレギュラーだったCTB平(サントリー)ら5選手が途中離脱。トンガは前回対戦した7月のパシフィック・ネーションズ杯から欧州組が加わるなど先発が10人入れ替わって戦力アップ。カーワン・ヘッドコーチは「全員がジャパンの戦術を理解しているので(故障者続出も)問題ない」としていたが、日本の戦力低下は否めなかった。

 1次リーグ敗退は決定したが、W杯はまだ終わっていない。27日には最終戦のカナダ戦が控えている。15年イングランド大会への出場権を獲得できるグループ3位は絶望的な状況だが、91年大会以来20年ぶりのW杯勝利で意地を見せたいところ。菊谷主将は「8年後に日本で開かれるW杯につなげるためにも負けられない。最後まで諦めずに戦い抜きたい」と必死に気持ちを切り替えた。

 ▽1次リーグ3位の条件 勝ち点が並んだ際の順位決定方法は、2チームの場合は当該対戦成績、3チーム以上の場合は総得失点差で決まる。日本が3位になるには、カナダ戦で4トライ以上奪って勝ち、勝ち点5とするのが最低条件。さらに、日本はトンガ(現在勝ち点5)に敗れているため、カナダ(同4)を含めた3チームが全て勝ち点5で並び、その上で総得失点差で上回るしかない。だが、現時点の総得失点は日本がマイナス115で、カナダはマイナス22、トンガはマイナス23。現実的には日本の3位は絶望的だ。

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