日本男子今大会初!湯元健、五輪出場枠を確保!

[ 2011年9月18日 06:00 ]

男子フリー60キロ級敗者復活戦 ベネズエラ選手(左)を破った湯元健一

レスリング世界選手権第6日 男子フリー60キロ級

(9月17日 トルコ・イスタンブール)
 男子フリー60キロ級で北京五輪銅メダリストの湯元健一(26=ALSOK)が日本男子として今大会初の五輪出場枠を確保した。準々決勝で敗れたが、敗者復活最終戦でベネズエラ選手に圧勝し、5位以内が確定した。同84キロ級の松本真也(27=警視庁)は準々決勝で敗退。同96キロ級の磯川孝生(27=徳山大職)は初戦の2回戦で敗退した。

 笑顔なき勝利だった。敗者復活最終戦の第2ピリオドは大差でテクニカルフォール。3位決定戦進出を決めたことで、日本男子に今大会初めてロンドン五輪の出場権をもたらした。それでも湯元健は安どした表情も見せずに「メダルを獲らないと意味がない」と気合を込めた。

 北京五輪は銅メダル。その後、腰などの治療で長期戦線離脱した。国内でも強豪の多い階級で、ようやく全日本王者に返り咲いたのは、昨年12月。支えていたのは、双子の弟で55キロ級の湯元進の存在だ。「ロンドン五輪は2人そろって出場してメダルを獲りたい」が合言葉となった。

 その弟が前日、五輪枠も獲得できずに敗退。「その“お返し”の意味もある」。3回戦では北京五輪の準決勝で敗れたペドルイシン(ウクライナ)に雪辱し、世界選手権連覇中のクドゥホフ(ロシア)とも互角の勝負をしただけに、五輪連続メダルも夢ではない。

続きを表示

2011年9月18日のニュース