元ラガーマンの増田　４打差逆転目指す

１８番、イーグルパットを惜しくも外し悔しがる増田だが、きっちりバーディーを取り４位タイに浮上する

男子ゴルフツアー　トーシン・トーナメント第３日

（9月10日 三重県津市トーシンレイクウッドゴルフクラブ＝７０１０ヤード、パー７２）
　元ラガーマンの増田伸洋（３８＝ドーム）が１イーグル、６バーディー、２ボギー、１ダブルボギーと出入りの激しいゴルフながら６８とスコアを伸ばし通算１３アンダーで首位に４打差の４位に浮上。６７で回ったドンファン（２４＝韓国）が通算１７アンダーで首位。２打差２位に津曲泰弦（２５＝千葉夷隅ＧＣ）、さらに１打差３位に宮里聖志（３４＝大和地所）がつけている。

　分厚い胸板がトレードマークの増田が、粘り強くスコアを伸ばした。４番のダブルボギーでつまずいたが、６番で２・５メートルのパットを沈めイーグル。タックルを受けても簡単に倒れない、元ラガーマンらしいタフさでバーディー合戦に食らいついた。

　「何とか、かんとかまとめた感じ。パットに助けられていますね」。流通経大柏高では１００メートルを１２秒フラットで走る快足ＦＢとして、高校日本代表候補に入った。それだけに９日に開幕したラグビーＷ杯には刺激を受けている。日本代表のＨＯ湯原は高校の後輩。「ぜひ頑張ってほしい」とエールを送る。

　ツアー初勝利はもう５年も前の話。３８歳になった今季は日本ハムのダルビッシュ投手が同じ都内のジムに来たこともあり、「取り組む姿勢に刺激を受けた」とトレーニングに一層熱が入り、体の状態はいい。ジャパンの頑張りをパワーに変え、４打差逆転を目指す。

　▼１位・ドン・ファン　４番で１メートル弱のバーディーパットを外したことで逆に気持ちを切り替えられた。優勝を狙っていきます。（ボギーなしの５バーディー）

　▼２位・津曲泰弦　欲をかいた部分がある。どんどん伸ばそうとして、バーディーパットを外してイライラしてしまった。（１番で残り１１０ヤードを沈めるイーグルを奪うも、後が続かず）

　▼３位・宮里聖志　（妹・藍から）メールは来ていない。まあ、彼女も試合がありますから、出来の悪い兄貴にかまっている暇はないんでしょう。（６季ぶり優勝へ、リラックスムード）