前回7位の渕瀬 オーバーペースで途中棄権「チャレンジしないと…」

[ 2011年8月31日 12:56 ]

女子20キロ競歩 苦しそうな表情を見せる、途中棄権した渕瀬真寿美

陸上世界選手権第5日 女子20キロ競歩

(8月31日 韓国・大邱)
 陸上の世界選手権第5日は31日、韓国の大邱の周回コース(1周2キロ)で女子20キロ競歩を行い、日本勢は大利久美(富士通)が1時間34分37秒で20位になったのが最高だった。前回大会7位の渕瀬真寿美(大塚製薬)は12キロすぎまで先頭集団に付いていったが、終盤に足がふらついて転倒し、途中棄権した。

 日本陸連の河野匡ヘッドコーチは31日、渕瀬について大邱市内の救急病院で検査を受け、異常なしと診断されたと明らかにした。

 19キロ手前で転倒した際に頭を打ったこともあり「CT検査や血液データも取ったが、すべて問題なかった」と説明。「脱水症状や熱中症のレベルではない。攻めのレースで先頭に食らい付き、オーバーペースがたたったのだろう」と付け加えた。渕瀬は「チャレンジしないと駄目だから」と悔しそうに話したという。

 ▼河野匡ヘッドコーチの話 世界のトップと戦う力がまだなかった。(渕瀬は)前回7位の結果を上回ろうと積極的に付いていったことは評価できるが、結果的にオーバーペースだった。

 ▼今村文男コーチの話 ペースの乱高下があった。そこに対応しないといけない。暑さ対策を先行させすぎて、スピード練習が足りなかった。(共同)

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2011年8月31日のニュース