錦織 格下相手も無念…腰痛により途中棄権

[ 2011年8月31日 06:00 ]

1回戦の第2セット、トレーナーの治療を受ける錦織

全米オープンテニス第1日 男子シングルス1回戦

(8月29日 ニューヨーク)
 4大大会の今季最終戦が開幕し、シングルス1回戦で、男子は08年にベスト16入りした錦織圭(21=ソニー)がフラビオ・チポーラ(27=イタリア)に4―6、2―6と2セットを連取された後、腰痛による途中棄権で敗退した。また、女子の土居美咲(20=ミキハウス)が第3セット途中で脚を痛め、森田あゆみ(21=キヤノン)も第2セット途中に右肩痛でともに棄権。日本勢にとっては魔の開幕日となった。(ニューヨーク・山口奈緒美通信員)

 得意のハードコートにもかかわらず、錦織にいつもの切れがなかった。原因は2日前に痛みだした腰。朝の練習でも痛みが引かず「勝つならストレートしかない」と考えていたが、甘くはなかった。108位と格下のチポーラにしつこく攻められ、第1セットを4―6で落とした。第2セット途中で腰のマッサージなど治療を受けるが効果はなく、2―6で失ったところで棄権した。

 7月のデ杯(兵庫)後に右肩を痛め、1カ月の休養を強いられた。試合勘を取り戻すために直前まで2週連続で試合に出場。急ピッチの調整が裏目に出た。「今となっては出なければ良かったとも思うけど、それは結果論」と悔しさをにじませた。

 09年は右肘を故障し、丸1年戦列を離れた。今後は9月にデ杯プレーオフ、10月の楽天オープン(いずれも東京)も控えるが、故障の多い若きエースは「ケガ次第で…」と欠場の可能性も否定しなかった。

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2011年8月31日のニュース