元時津風親方の上告棄却 懲役5年で確定へ

[ 2011年8月31日 06:00 ]

 大相撲の時津風部屋で07年の名古屋場所前に起きた序ノ口力士・斉藤俊さん=当時(17)、しこ名・時太山=の暴行死事件で、最高裁第3小法廷(寺田逸郎裁判長)は30日までに、傷害致死罪に問われた元時津風親方の山本順一被告(61)の上告を棄却する決定をした。

 懲役5年とした二審判決が確定する。29日付。一審名古屋地裁、二審名古屋高裁の判決はいずれも、死亡直前のぶつかり稽古を制裁目的の違法な暴行だったと判断し、死亡との因果関係も認定。「犯行を主導しており、共に暴行を加えた兄弟子らに比べて責任は重い」と指摘した。

 一審は懲役6年を言い渡したが、二審は山本被告が一審判決後に日本相撲協会の退職金約1580万円を遺族に支払い、被害弁償が計約6460万円となった点を酌み、懲役5年に減刑した。

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2011年8月31日のニュース