急ピッチの調整が裏目 錦織 痛み強く踏ん張れず

[ 2011年8月30日 09:08 ]

 錦織は練習日の27日に腰を痛めていた。第2セットに入ると症状が悪化。2―2からサービスゲームを落とすと、左腰を押さえて顔をゆがめ、トレーナーの治療を受けた。何とかプレーを続けたが、本来のフットワークは戻らず、3ゲームを続けて落として第2セットも連取され、棄権した。

 第1セットは第1ゲームに40―0からサービスエースを決める好スタートを切った。しかし、次第に踏ん張りがきかなくなった。錦織は「少し動くと痛みがあった。ストレートで勝てればと思ったが、相手もしつこいプレーをしてきて痛みが悪化したのでやめた」とため息をついた。

 急ピッチの調整が裏目に出た。7月の国別対抗戦、デ杯から米国に戻った後、右肩を痛めて約1カ月間試合に出られなかった。試合勘を取り戻すために直前まで2週連続で試合に出場し「5日連続で試合をして疲れがたまった。疲労がこういう形で来た」と悔やむ。

 ことしの四大大会は全豪の3回戦進出が最高。2008年に16強入りした全米で勢いを取り戻したかっただけに「結果的には先週は出なければ良かった。残念な部分が多い」とやり切れない表情だった。(共同)

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2011年8月30日のニュース