室伏、被災地の夢を乗せ投てき…感謝の金メダル

[ 2011年8月29日 23:34 ]

 「被災地の皆さんの夢を乗せて投げたいと思っていた」。韓国の大邱で29日に行われた陸上の世界選手権で男子ハンマー投げ金メダルに輝いた室伏広治(ミズノ)は、6月に訪問した宮城県石巻市の門脇中の生徒から贈られた寄せ書き入りの日の丸を掲げて感謝の気持ちを届けた。

 室伏選手は日本選手権で17連覇した直後に門脇中で「一日体育教師」を務め、被災地の厳しい現状を知った。交流した生徒たちからもらった寄せ書きは「サプライズな贈り物で勇気をもらった」と、今大会では選手村の部屋に大切に持ち込んだ。そして金メダルという最高のプレゼントでお返しをした。

 優勝後にスタジアムを1周するウイニングラン。「どれだけ力になれるか分からないけど、明るい話題を届けられたらうれしい」と笑った。(共同)

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2011年8月29日のニュース