ハンマー投げの室伏が世界一!ロンドン五輪代表に

[ 2011年8月29日 21:24 ]

男子ハンマー投げ決勝 投てき後、雄たけびを上げる室伏広治の1投目

 陸上の世界選手権は29日、韓国の大邱で行われ、男子ハンマー投げで2004年アテネ五輪王者の室伏広治(36)=ミズノ=が81メートル24の今季自己最高で初優勝し、日本陸連の規定により来年のロンドン五輪代表に決まった。1974年10月8日生まれの室伏は、男子で大会史上最年長の優勝者となった。

 五輪と世界選手権での金メダル獲得は日本選手初の快挙。室伏の世界選手権でのメダルは2001年エドモントン大会の銀、03年パリ大会の銅に続いて3個目で、日本選手で最多となった。日本は世界選手権で過去3個の金メダルを獲得し、全てがマラソンだった。

 27日の予選を全体のトップとなる78メートル56で通過した室伏は、決勝でも1投目からリードを奪い、3投目で81メートル24をマークした。6投のうち4投で80メートルを超す圧勝だった。

 女子100メートルで日本選手初の準決勝に進んだ福島千里(北海道ハイテクAC)は11秒59の3組8着、男子400メートル準決勝の金丸祐三(大塚製薬)は46秒11の1組6着でともに決勝に進めなかった。

 男子110メートル障害は世界記録保持者のダイロン・ロブレス(キューバ)が13秒14で制し、劉翔(中国)は3位だった。女子100メートルはカーメリタ・ジーター(米国)が10秒90で初優勝し、同400メートルはアマントル・モントショー(ボツワナ)が49秒56でアリソン・フェリックス(米国)に競り勝った。

 ▼室伏広治の話 ただただうれしい。前半でいい記録を出せたのが勝因。この年までチャレンジできるのは多くの方のサポート、応援があって成し遂げられること。皆さんに感謝したい。

 ▼福島千里の話 がっくりした。1組目のタイムが速くなかったので、もしかしたら自分も(決勝に行けるかも)と欲が出た。やっぱり悔しい。

 ▼金丸祐三の話 予選よりはいいタイムで走りたかった。8レーンなので、とにかく前を向いて思い切り行った。

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