遼、猛チャージ及ばず2位も、最速5億円突破

[ 2011年8月29日 06:00 ]

11番、林の中からリカバリーショットを放つ石川

男子ゴルフツアー VanaH杯KBCオーガスタ最終日

(8月28日 福岡県糸島市 芥屋ゴルフ倶楽部=7140ヤード、パー72)
 石川遼(19=パナソニック)は追い上げ及ばず今季3度目の2位に終わった。3日連続の66をマークしたが、序盤の連続ボギーが響いて優勝には2打届かなかった。それでも賞金ランクは首位に浮上し、生涯獲得賞金も最年少&最速で5億円を突破した。08、09年韓国ツアー賞金王のペ・サンムン(25=韓国)が67で回り、大会レコードタイの通算22アンダー。初日からの首位を守って日本ツアー初優勝を飾った。

 イーグルを狙ったアプローチがカップの横を素通りすると、石川は観念したような表情を見せた。「今週は本当にいいゴルフができた。最後までやりきった」。18番パー5の3打目、追いつくには少なくともイーグルが必要だった。執念の一打は実らなかったが、力は出し尽くした。

 惜しむらくは序盤の連続ボギーだった。3打差の3位から2番でボギーを叩くと、3番パー3も「傾斜を読み違えた」と15メートルのパットが5メートルもオーバーして3パット。この時点で首位とは6打差まで開いた。優勝争いからは脱落したかに見えたが、そこから2度の3連続を含む8バーディーの猛チャージ。最後まで望みをつないで「ここまでできるとは思ってなかった」と振り返った。

 後続の近藤共弘が18番をボギーとしたことで、順位はホールアウト時の単独3位から2位タイに浮上した。そのため賞金ランクでは金庚泰(キム・キョンテ)と池田勇太をかわして約1カ月ぶりにトップに立ち、生涯獲得賞金も5億円を突破した。シーズン後半戦の滑り出しとしては上々の結果。3連覇の懸かる今週のフジサンケイ・クラシック(9月1日開幕、山梨・富士桜CC)など「後半戦は好きなコースが続く」とモチベーションは高まるばかり。「毎週優勝争いに顔を出したい。優勝争いを続けていればいつか勝てる」と自信に満ちた口ぶりだった。

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2011年8月29日のニュース