がんばろう岩手!男子は橋場、女子は徳田がV

[ 2011年8月29日 06:00 ]

男子10キロ総合優勝の橋場英雄(右)と女子10キロ総合優勝の徳田和代

 「第29回日本のふるさと遠野じんぎすかんマラソン」(スポーツニッポン新聞社後援)は28日、岩手県遠野市で1332人が参加して行われた。「がんばろう岩手!東日本大震災復興支援チャリティー大会」のキャッチフレーズのもと、参加者たちは“民話の里”でのレースを満喫した。メーンの男子10キロは橋場英雄(33)、女子10キロは徳田和代(41)がそれぞれ総合優勝。2人にはスポニチ杯が贈られた。

 <男子10キロ 橋場「懸けていた」>2年連続で総合優勝を果たしたのが、岩手・宮古市役所に勤務する橋場だ。3キロ地点でトップに立ったが「序盤に飛ばしすぎた。(後続との)距離が詰まっているのが分かった」と苦しい走りに。それでも、持ち前の粘りを見せて首位を守った。東日本大震災で被災し、自家用車が流され、知人を亡くした。自身も市職員のため練習に割く時間はほとんどとれなかったが「この大会に懸けていた」とスポニチ賞を手に笑顔を浮かべていた。

 <女子10キロ 主婦ランナー喜び爆発>初の総合優勝を果たした徳田は「一度は勝ってみたかった」と喜びを爆発させた。愛知県出身で、夫の転勤に伴い07年に岩手県に移住。「岩手に来てから“主婦デビュー”した」と陸上にのめり込み、3度目の出場で栄冠に輝いた。週4回、練習を積む主婦ランナーは「これからも頑張ります」とさらに記録を伸ばしていきたい意気込みを示していた。

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2011年8月29日のニュース