大神「情けなく思う」…日本、五輪切符“持ち越し”

[ 2011年8月28日 06:00 ]

中国に敗れ、悔しそうな表情で引き揚げる大神(左から2人目)ら日本代表

バスケットボール女子ロンドン五輪アジア予選兼アジア女子選手権第6日 日本62―76中国

(8月27日 長崎県大村市体育文化センター)
 準決勝で、世界ランキング15位の日本は同8位の中国に62―76で敗れ、優勝チームに与えられる五輪切符獲得はならなかった。第1Qで8―21と出遅れたことが響いて、中国に力負けした。28日の台湾との3位決定戦で、2、3位チームに与えられる来年6月の世界最終予選(場所未定)の出場権獲得を目指す。

 今大会1枚しかない五輪切符を、準決勝で早々と逃してしまい、エースの大神は「自分たちの力不足。この4年間何をしてきたのか。情けなく思っています」と声を震わせ、涙をこぼした。日本は前線から気迫のこもった守備で中国を苦しめる場面をつくったが、攻撃がかみ合わなかった。武器であるはずの3点シュート成功数はわずか2本。インサイドの攻防を期待されて先発起用された1メートル91の渡嘉敷は6点しか奪えなかった。

 中川監督は「前半で3点シュートが入っていれば流れは変わった」と唇をかんだ。第1Qは8点しか取れず、痛恨の出遅れ。高さでも経験でも勝る中国を逆転するのは至難の業だった。

 だが、ロンドンへの道が断たれたわけではない。3位になれば、世界最終予選出場のチャンスを得られる。大神は「もう一度全員で頑張りたい。皆さんと一緒に戦わせてください」と声を絞り出した。

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2011年8月28日のニュース