佐藤愛 完全復活の金「気持ちも強くなった」

[ 2011年8月25日 06:00 ]

女子57キロ級で金メダルを獲得した佐藤愛子

柔道世界選手権第2日

(8月24日 フランス・パリ、ベルシー体育館)
 女子57キロ級の佐藤が、完全復活の金メダルを手にした。昨年女王の松本を準決勝で合わせ技による一本で破り、決勝も一本背負い投げで一本勝ち。08年北京五輪以来の世界大会で、初優勝を決めると畳に突っ伏した。

 準々決勝で敗れた北京五輪で右膝じん帯を痛め、約1年、柔道ができなかった。「今思えばリフレッシュになった。技も増えたし、気持ちも強くなった」。五輪後、世界選手権は2大会連続で代表落ちしたが、得意の寝技同様に、コツコツと稽古を重ねてきた。

 園田監督は「よく戻ってきた」と評価した。今大会は銅メダルに終わった松本との代表争いについても「松本がトロトロしてると分からない」と話す。1回戦負けしたら引退すると覚悟を決めて臨んだ女子最年長の27歳はまだ、終わらない。

 ◆佐藤 愛子(さとう・あいこ)1983年(昭58)10月18日、北海道生まれの27歳。筑波大大学院、了徳寺学園職。9歳で柔道を始める。08年北京五輪代表。07年世界選手権リオデジャネイロ大会銅メダル。今年はグランドスラム・モスクワ大会優勝。得意は背負い投げ、寝技。1メートル59。

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