なでしこ対決制した!中村美里 2大会ぶり女王奪還

[ 2011年8月25日 06:00 ]

女子52キロ級決勝で、西田優香(左)を破り優勝した中村美里

柔道世界選手権第2日

(8月24日 フランス・パリ、ベルシー体育館)
 女子52キロ級決勝も前日の48キロ級と同様、日本人対決が実現。中村美里(22=三井住友海上)が西田優香(25=了徳寺学園職)に優勢勝ちし、2大会ぶりの金メダルを獲得した。男子73キロ級は初出場の中矢力(22=東海大)が準決勝で昨年王者の秋本啓之(25=了徳寺学園職)を破り、決勝ではデクス・エルモント(オランダ)を下して優勝。女子57キロ級では北京五輪代表だった佐藤愛子(27=了徳寺学園職)が決勝でラファエラ・シルバ(ブラジル)に一本勝ちし初優勝。連覇を狙った松本薫(23=フォーリーフジャパン)は準決勝で佐藤に敗れ、銅メダルに終わった。

 お互いの手を知り尽くしているからこそ、名人戦の様相を呈した。激しい組み手争い。制したのは中村だった。西田の得意技・背負い投げを封じるために、相手の左手をがっちり押さえ、先に攻撃を仕掛けた。3分28秒、西田に2回目の指導。このポイントを守りきり、2大会ぶりに女王の座を奪還した。

 昨年の世界選手権決勝で西田に敗れ、雪辱の機会だけを待っていた。自分に与えたテーマは「無限大」。なんでもできる。どこまでも伸びていける。自身の才能を信じることから始めた。打ち込み、投げ込みの基本練習では片足の状態を続けるトレーニングで下半身を強化。寝技も集中的に鍛えることで、仕留める確率を上げた。「あまり寝技は好きじゃなかったけど、抑え込めるようになって好きになった」。小さなチャンスも逃さないことが、何よりの進歩の証だった。

 この日は2試合連続の一本勝ちでスタート。最初の難局となった3回戦は、北京五輪銀メダリストのアン・グムエ(北朝鮮)のパワーに苦しみながらも、延長戦で一瞬の隙を突いた大外刈りで勝利した。北京で敗れ、昨年のアジア大会で雪辱した強豪との対戦で、技によるポイントを奪い、成長をアピールした。

 6試合中4試合が一本勝ち。これで、世界女王は西田との“隔年”状態。だが、五輪前年の大会での覇権奪還は大きな意味を持つ。「西田さんがいなかったら、もっと頑張ろうと思えなくなる。危機感や刺激を与えてくれる」。ライバルの存在を喜ぶ気持ちの余裕がある22歳は、昨年の負けを生かしてロンドンへと突き進んでいる。

 ▼西田優香 悔しい。でも(準決勝まで)しっかり一本を取れるところはアピールできたと思う。集中して、全部一本を取りにいくつもりで試合ができた。

 ◆中村 美里(なかむら・みさと)1989年(平元)4月28日、東京都生まれの22歳。東京・渋谷教育渋谷高出、三井住友海上所属。8歳で柔道を始める。08年北京五輪銅メダル。世界選手権は09年金、昨年銀メダル。昨年の広州アジア大会優勝。4月の全日本選抜体重別選手権で2連覇。得意は小外刈り。1メートル57。

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