高藤2連覇!次の世界選手権は「絶対代表に」

[ 2011年8月11日 06:00 ]

全国高校総体柔道男子60キロ級決勝で、白?大足利・田中を破り2連覇を果たした東海大相模・高藤

 全国高校総体(インターハイ)第14日は10日、秋田県内などで行われ、柔道の男子60キロ級で高藤直寿(神奈川・東海大相模)が2連覇した。団体は国士舘(東京)が1―0で作陽(岡山)を破り2連覇し、東日本大震災で学校が避難所となるなど練習場所の確保に苦労した田村(福島)が初の3位となった。アーチェリー個人は男子が今井雅樹(滋賀・北大津)、女子は永峰沙織(長崎・佐世保商)が優勝した。自転車の1000メートルタイムトライアルは伊藤邦和(東京・昭和一学園)が1分7秒146で制した。

 柔道男子60キロ級で2連覇を果たした高藤は、準々決勝が優勢勝ちだったことを挙げ「全部一本取ってぶっちぎりで勝つことを目標にしていたから」と喜びは控えめだった。以前はすくい投げや肩車を得意としていたが、昨年から相手の脚をいきなり手で取る技をかけた場合、反則負けとなるルールに変更されたためスタイルを変更。決勝では絶妙のタイミングで小内刈りを決めるなど、準々決勝以外の5試合を全て2分以内で終わらせ「組んだ方が得意になった」と自信を深めたようだ。日本代表の井上康生コーチが「これから世界で活躍する逸材」と期待するホープは「次の世界選手権は絶対に代表になる」と力強く目標を掲げた。

 ≪国士舘 苦闘連覇≫柔道男子団体の国士舘は決勝で苦しみながら2連覇。昨年のユース五輪金メダルの五十嵐が5月に左膝前十字じん帯を断裂するなど主力が負傷を抱える中での優勝に、岩渕監督は「冷や冷やしたけど価値がある」と苦笑いしながら喜んだ。決勝で対戦した作陽とはよく合同練習をしていて研究されていたが、中堅の小川が場外ぎりぎりでの大外刈りで一本勝ちして逃げ切った。小川は「自分と乱取りをしていて五十嵐はケガをした。あいつの分もと思っていた」と興奮を隠さなかった。

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2011年8月11日のニュース