藍“最悪スタート”5連続ボギーに運も味方せず…

[ 2011年7月29日 06:00 ]

5番、グリーン上でさえない表情を見せる宮里藍

全英リコー女子オープン第1日

(7月28日 英国カーヌスティ カーヌスティ・ゴルフリンクス=6490ヤード、パー72)
 先週のエビアン・マスターズで今季初優勝を飾った宮里藍(26=サントリー)は4オーバーの76の108位と大きく出遅れた。自己ワーストの5連続ボギーに加え、13番ではグリーン上でボールが動いてペナルティーを受けるなどツキにも見放された。昨年9位の上田桃子(25=フリー)は5バーディー、2ボギーで3アンダーの69と好発進。宮里美香(21=NTTぷらら)も同じく3アンダーの7位で初日を終えた。

 長い長い18ホールを終えた宮里は苦笑いするしかなかった。「踏んだり蹴ったりでした」。無理もない。晴天で無風の中でのスタートを生かせなかった。1番で1・5メートルのパットがカップに蹴られたのがケチのつき始め。2番は第2打がバンカーにつかまり、3番は第2打が不運にもディボットからで小川に落としてしまった。4番ではティーショットの際に観客の携帯電話の着信音が鳴り響き、仕切り直しの第1打は右ラフへ。悪い流れは止まらず、日米通じて自己ワーストの5連続ボギーを叩いた。

 13番パー3ではさらなる不運が待っていた。下りの1メートルのパーパットでアドレスに入った際にボールが動いた。1打罰でリズムが狂ったのか第4打を外しダブルボギー。6オーバーに後退した。

 6月の全米女子プロでもボールが動いた場面があり「(1カ月で)2回はなかなかない」とあきれ顔。それでも「長いことゴルフを続けていればいろいろある」と切り替え、ここから2バーディーを奪う意地は見せた。

 ツキのなさを嘆いただけではない。76を叩いた原因を冷静に分析した。「ショットで力が入り、それでタイミングが合わずに右に行く時があった」とラウンド後は練習場に直行。「ミスの内容は分かっている」とすぐに修正した。コーチの父・優氏(65)も「調子が良いだけに用心が足りなかった」と技術面では戦える状態にあることを強調した。

 米ツアー初優勝となった09年エビアン・マスターズの翌週の全英は3連続ボギースタート。そこから最終的に3位になった。昨年は初日76から9位まで盛り返した。「もうちょっとスマートなゴルフをしたい」。想定外の出遅れにも、上位進出を諦めるつもりはない。

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2011年7月29日のニュース