遼くん ジャンボ効果で2打差10位発進!

[ 2011年7月22日 06:00 ]

<セガサミーカップ初日>15番、パターを右手に乗せてグリーンへ向かう石川遼

スポニチ後援長嶋茂雄招待セガサミー・カップ第1日

(7月21日 北海道千歳市 ザ・ノースカントリーゴルフクラブ=7115ヤード、パー72)
 全英オープンでの予選落ちからの巻き返しを狙う石川遼(19=パナソニック)は、5バーディー、2ボギーの69で回り、3アンダーで首位と2打差の10位と好位置に付けた。前日、尾崎将司(64)から送られたアドバイスをさっそく実践。その効果もあって尻上がりにスコアを伸ばし、復調への手応えを強調した。片山晋呉(38=フリー)、丸山大輔(40=アイテック)ら5人が5アンダーで首位に並んだ。

 笑顔もなく、淡々と語る様子が、逆に手応えの大きさを物語っていた。首位と2打差の10位に付けた石川。順位もさることながら、求めていた球筋、スイングの手応えをつかんだことで、ホールアウト後は威勢のいい言葉があふれた。

 「体に得られた感触は今シーズン一番。昨秋からスイングを変えて徐々に悪くなっていた。そんな中でジャンボさんに教えてもらった。今週を新たなスタートにしたい」

 前日は約1時間にわたって尾崎将から指導を受けた。ポイントは2点。(1)フェースを閉じながらバックスイングをすること(2)インパクトゾーンを長くすること。このアドバイスで「モヤモヤが吹き飛んだ」と目からウロコが落ちた。前夜には、父でコーチの勝美さんからもGOサインが出て、“ジャンボ流スイング”の導入が決まった。

 「(前日は試すか分からないと言っていたが)実は決めていました。皆さんにウソをついたのは騒がれたくなかったことと、自分でちゃんと納得をしたかったから」

 教えの一つ、インパクトゾーンを長くするために、この日は左手一本で4~5回素振りをしてからショットを打った。出だしの3ホールで2オーバーとしながらも、スイングに慣れるとともに巻き返し、2番パー3は4Iで4メートルにつけてバーディー。5番パー4でも110ヤードをAWで1・5メートルにつけて5個目のバーディーを奪って3アンダーとした。

 全英オープンではアイアンショットが乱れて通算14オーバー、147位で予選落ちしただけに「上を目指すにはこのスイング」と、左手の使い方を磨くことが世界に通じる道だと確信した。もちろん、その一方で「まだ1日」と気持ちを引き締めることも忘れない。試行錯誤の先にスイングの完成、そして優勝の2文字が待っている。

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2011年7月22日のニュース