全英8位以内で最速・最年少5億&来季切符“遼獲り”

[ 2011年7月13日 06:00 ]

2番、深いラフから第2打を放つ石川遼

 海外メジャーの全英オープンは14日、英サンドイッチのロイヤル・セントジョージズGC(7211ヤード、パー72)で開幕する。12日に練習ラウンドで調整した石川遼(19=パナソニック)は今大会で8位に入れば最年少&最速の生涯獲得賞金5億円を突破。10位以内で得られる次回大会の出場権獲得と2つの目標に挑戦する。

 強い海風の吹く中、石川は練習ラウンドを行った。晴天の前日とは一転、気温は20度を下回る中での調整。「風が強く吹いて方角も違った。凄く参考になった」と振り返った。それでも、アウトの9ホールを2オーバーでまとめ、「狙いどころはメモを見なくても分かるようになった。これからはコースのことよりも自分のスイングがより良い方向に向かうようにしたい」とコースのチェックをほぼ完了した。

 今季3戦目の海外メジャーということ以外にも石川のモチベーションは高まる状況にある。国内ツアーでの生涯獲得賞金(海外メジャーなど含む)は現在、4億8529万3924円。節目の5億円まで1470万6076円に迫った。生涯獲得賞金5億円達成なら、試合数ではB・ワッツの123試合よりもはるかに速い88試合、年齢では丸山茂樹の29歳2カ月を10歳近く下回る19歳10カ月で、最速&最年少記録となる。

 今大会の賞金分配によれば、賞金13万ポンド(約1638万円)の8位が大台到達ライン。10位以内の成績を挙げれば慣例として翌年の全英オープンの出場権も手にできるとあって、石川は賞金5億円突破と4年連続の全英切符の両獲りが目標になる。

 昨年の全英オープンは初日に68の好スコアをマークし、27位と奮闘。予選落ちした09年も初日は68を出すなど「全英は他のメジャーに比べてやりやすい」と良いイメージがある。「日本人選手が多く出る全英は日本人にとって一番、優勝するチャンスがある大会。自分も今まで戦ってきたメジャーの中で一番、良い順位を目指してやりたい」と優勝争いを見据えた。

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2011年7月13日のニュース