遼くん帰国 次戦ぶっつけ本番も自信の表情

[ 2011年6月22日 06:00 ]

全米オープンを終え帰国、記者会見を行う石川遼

 全米オープンで30位になった石川遼(19=パナソニック)が21日、成田空港着の航空機で帰国した。23日には早くも国内ツアーのミズノ・オープン(岡山・JFE瀬戸内海GC)が開幕する。今年から開催コースが変更されたが、開幕前日のプロアマ戦を免除される石川は1度も練習ラウンドができない。全米オープンでつかんだ手応えだけを頼りに、ぶっつけ本番で初日を迎えることになった。

 渡米前の不安げな表情は消え、石川は自信と刺激を手にして米国から戻ってきた。国内ツアー2戦連続予選落ちの後の全米オープンで30位。「この1週間で凄く自信を持ってゴルフができるようになったので、それを国内ツアーで生かしていきたい」と収穫を語った。

 ミズノ・オープンに向け、22日に会場入りするが、コースではプロアマ戦が行われているため練習ラウンドはできない。日本ツアーでは、海外メジャーで予選を突破した選手は翌週のプロアマ戦を免除されるため、石川も体調管理を優先させた。

 ただし、5年ぶりに開催コースとなったJFE瀬戸内海GCは、1度も回ったことがない。ショットの狙いどころやバンカーの砂質、グリーンの切れ方も分からないまま、初日のティーに立つことになる。「全部フェアウエーに行って全部グリーンに乗るぐらいのショットがあれば余裕が出てくる。内容さえ良ければ上位には行ける」。石川は難しい戦いになることを覚悟の上で、メジャーで得た自信の大きさものぞかせた。

 海沿いで風の強いリンクスコース。3週間後の全英オープンに向けても絶好の予行演習になる。全米オープンの大会前の会見で「いつかリョウと優勝争いできたら最高だ」とエールを送ってくれたマキロイの優勝には大きな刺激を受けた。「現実的にはどうかと思うけど、1試合でも早くメジャーでマキロイと優勝争いしたいとは思ってる」。同年代対決の夢実現に向け、国内では不利をはねのけての今季初優勝を目指す。

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2011年6月22日のニュース