有村 7月下旬に東北高OGで宮城県内の避難所慰問

[ 2011年6月20日 06:00 ]

<ニチレイ・レディース 最終日>1番のティーグラウンドで体をほぐす有村智恵

女子ゴルフツアー・ニチレイ・レディース最終日

(6月19日 袖ケ浦カントリークラブ・新袖コース=6548ヤード、パー72)
 通算5アンダーの9位に終わった有村智恵(23=日本ヒューレット・パッカード)が、東北高OGで東日本大震災の被災地を慰問することが分かった。20日には全米女子プロ選手権(23日開幕、ニューヨーク州)に向けて渡米するが、帰国後の7月下旬に原江里菜(23=フリー)らと宮城県内の避難所に足を運ぶ。なお、大会では首位から出て67で回った李知姫(32=韓国)が通算12アンダーで今季初優勝、通算14勝目を挙げた。佐伯三貴(26=日立アプライアンス)が2打差の2位となった。
【最終R成績】

 逆転優勝は果たせなかった。快調にスコアを伸ばした前半とは対照的に、後半に伸び悩んで通算5アンダーの9位。それでも有村は「来週に向けてプレーのイメージは良くなってきている」と気持ちを切り替えた。過酷な海外メジャーと、さらにその先に見据えた計画もあるからだ。

 全英リコー女子オープンの出場権を逃したことで、7月下旬に試合のない空き週ができた。有村はその期間を使い、宮城県内の被災地を訪問したい意向だ。すでに5月中旬に宮城県山元町の避難所を訪れ、被災者から避難生活の実情を聞かされた。子供たちとも触れ合ったが「1人でできることには限界がある」と痛感。「今度は東北高のみんなに声をかけて行きたい」と原江里菜、木戸愛ら東北高OGでの訪問を計画中だ。全米女子プロの後は1週間ほど米国にとどまり、帰国してスタンレー・レディース(7月15~17日、静岡・東名C)に出場。宮城を訪れるのはその後で、少しでも被災地の力となるために東北高OGの力を結集する。

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2011年6月20日のニュース