マキロイ 3日連続の60台!データもV率100%

[ 2011年6月20日 06:00 ]

全米オープンゴルフで独走首位のマキロイ

USPGAツアー第111回全米オープン第3日

(6月18日 米メリーランド州ベセスダ コングレッショナルカントリークラブ=7574ヤード、パー71)
 3日連続の60台。マキロイは「簡単にいくとは思っていなかった」と言いながらも最後まで堅実なゴルフを見せた。

 54ホール終了時の199は03年にフューリク(米国)のマークした200を上回る大会最少スコア。2位との8打差は00年にウッズ(米国)が記録している10打差には及ばなかったが、歴代2位の大差だ。全米オープン最終日で5打差以上のリードを守りきれなかったケースはなく、メジャー4大会でも6打差以上の逆転劇は皆無。今年のマスターズでは4打差の首位で迎えた最終日に80と崩れ逆転を許したが、今回はV率100%というデータが背中を後押ししている。

 「マスターズではどう対処していいのかわからなかったが今は違う」。メジャー最多の18勝を挙げているニクラウスに「プレッシャーと向き合え。逃げてどうする」とアドバイスされた22歳は、初のメジャー制覇を願望ではなく必然として捉えていた。

 裕福な家庭で育ったわけではない。北アイルランド・ベルファスト郊外の市営住宅で幼少時を過ごした。隣はゴルフ場。そのゴルフ場でバーテンダーをしていた父ジェリーさんは8歳で最年少のメンバーとなった息子のレッスン費用を稼ぐために、いくつもの職をこなして生計を立てた。その父と、2歳から現在に至るまで指導を続けている“育ての親”マイケル・バノン氏がコースで応援を続けている。最終日は父の日。「自分がここにいられるのは多くの人の支えがあったからだ。その恩に報いたい」と語ったマキロイは、これまでとは違った心構えで最後の18ホールに挑むことだろう。

 ≪優勝スコアでウッズ超えなるか?≫マキロイは最終日はウッズ超えも懸けて優勝を狙う。第3日を終えての199は54ホール終了時の大会最少スコアとなったが、優勝スコアは2000年にウッズが記録した272が最少。また、過去最大差での優勝も00年のウッズの15打差で、こちらも更新のチャンスがある。ちなみに全米オープンでの最多スコア優勝は1950年代以降では63年のボロスの293。18ホールでの最少スコアは73年の最終日にミラーが63をマークしている。

続きを表示

2011年6月20日のニュース