理恵うれし涙…史上初の3きょうだい世界切符!

[ 2011年6月13日 06:00 ]

弟の佑典(右奥)が日本代表に入り喜ぶ田中理恵

体操NHK杯兼世界選手権代表決定演技会最終日

(6月12日 国立代々木競技場)
 田中和仁(26=徳洲会)、理恵(24=日体大大学院)、佑典(21=順大)が、史上初の3きょうだい同時代表をほぼ確実にした。男子代表は6枠で、2位の和仁は上位3人に与えられる個人総合枠で選出され、6位の佑典は種目別ポイント枠で選出された。女子個人総合の理恵は2位で、8人の代表候補に入った。男子は合計278・750点の内村航平(22=コナミ)、女子は合計219・650点の鶴見虹子(18=朝日生命)がともに3連覇した。

 最後の鉄棒を大きなミスなく終えると、佑典は観客席へ向かって腕を突き上げた。4年前に手術した右手首を2週前に再び痛め、本来の演技構成から技を2つ外して難易度を落としたが、種目別全体3位の15・050点をマーク。3位までに与えられる種目別ポイントをしっかり稼いで、初の世界切符をたぐり寄せた。

 和仁は個人総合2位で3大会連続の世界切符を手に入れた。先に代表候補入りを決めていた理恵は、父・章二さんと一緒にスタンドで2人の代表入りを見届け「兄は大丈夫だと思っていたけど、弟の演技はずっとドキドキしてました。めっちゃうれしかった」とうれし涙を流した。

 昨年は理恵が初めて代表入りし、和仁とともに史上初の兄妹代表として話題になったが、今年はさらに増えて3人での代表入り。佑典が「初めて代表になれた上に、3人で世界選手権に行けて、めちゃめちゃうれしいです」と興奮すれば、和仁も「今回は佑典と一緒のチームで戦える。昨年よりうれしいですね」と喜んだ。

 昨年のアジア大会で3つのメダルを獲得するなど一躍大ブレークした理恵は「今年は3人で世界選手権に行きたい」と繰り返してきた。もともと3きょうだいの中で最初に代表候補に演出された実力を持つ佑典も気持ちは同じ。昨年は結核の疑いをかけられ、選考会にも参加できなかっただけに「(姉は)いろいろと取り上げられて、うらやましかった」と悔しさをバネにしてきた。1週間前には「今年は置いてけぼりにならないように頑張る」と姉にメールを送り、その約束もしっかりと果たした。

 理恵は「兄弟がいるから自分も頑張れる」と胸を張った。3人で支え合い、刺激し合って、10月の東京で大舞台に挑む。

 ◆世界選手権代表選考方法 男子は6人で、個人総合上位3人(内村、田中和、小林)をまず選出。残り3人の選考は種目別ポイントを採用。種目別ポイントは全日本選手権とNHK杯の各4日間の種目別の成績をポイント化(1位=3点、2位=2点、3位=1点)したもの。(1)床と跳馬の合計ポイント1位の沖口(10点)を選出。(2)6種目の合計ポイント上位2人の山室(18点)と田中佑(8点)を選出した。女子は個人総合上位8人が代表候補となり、世界選手権前に6人に絞られる。

 ◆3きょうだいアスリート
 ☆柔道 中村3兄弟は96年アトランタ五輪に同時出場。95キロ級の佳央は7位、65キロ級の行成が銀メダル、71キロ級の兼三が金メダルだった。
 ☆ゴルフ 将司( ジャンボ)、健夫(ジェット)、直道(ジョー)の尾崎3兄弟、聖志、優作、藍の宮里3きょうだいが有名。
 ☆ボクシング 亀田3兄弟は興毅が現WBA世界バンタム級王者で、日本人初3階級制覇王者。大毅は元WBAフライ級王者、和毅はWBCユース世界バンタム級王者。
 ☆レスリング 山本3きょうだいは美憂が47キロ級などで3度世界選手権で優勝し、聖子が56キロ級などで4度世界王者になった。インカレ優勝などの実績を持つ徳郁はプロ格闘家“KID”として活躍。

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