藍V圏残った!3センチ“修正”で6差6位に浮上

[ 2011年6月12日 06:00 ]

17番、バーディーパットを決め、ファンの声援に応える宮里藍

サントリー・レディース第3日

(6月11日 兵庫・六甲国際ゴルフ倶楽部=6499ヤード、パー72)
 ホステスプロの宮里藍(25=サントリー)が首位と6打差の優勝圏内に踏みとどまった。ドライバーショットのスタンスを3センチ縮める修正が効いて、今季自己ベストタイの69をマーク。通算6アンダーで6位に浮上した。有村智恵(23=日本ヒューレット・パッカード)が67で回り、アン・ソンジュ(23=韓国)とともに通算12アンダーで首位に立った。
【第3R成績】

 わずか3センチが宮里を優勝圏内に踏みとどまらせた。この日のスタート前の練習場。1Wを振る時にたまに顔を出す悪癖に気づいた。「気持ち良く振りたいために」知らず知らずに広くなっていたスタンス。それを3センチ縮めたら目の前が開けた。

 「軸がしっかりしているように感じて良かった」。1、2番でティーショットがフェアウエーを捉えてリズムをつかむと、4番パー5でバーディーが先行。9番でボギーを叩いたが、直後の10番パー4で4メートルのバーディーパットをねじ込んだ。奪った4バーディーは全て4メートル以内につけるなど、好調なショットで69の好スコアを出した。

 アイアンショットはつかまり気味で不満だったが「あまり考えすぎないでやることも大事」とあえて手をつけなかった。修正したのはドライバーショットのスタンスのみ。数々の経験をしたからこそ分かる絶妙なメリハリのつけ方。優勝戦線に残るというホステスプロの役目を果たした。

 国内ツアーでの自身の最大逆転優勝は09年のSANKYOレディースの5打差。6打差は国内では未知の領域だが、昨年の米ツアー開幕戦ホンダPTT・LPGAタイランドでは6打差をひっくり返して優勝している。

 「どれだけ自分のプレーに徹して目の前の一打を積み重ねるかが大事。一打に集中できた時は勝っているので、あしたはそれができればいいな」

 米ツアーで賞金女王争いをした昨年から一転、今季は予選落ちを味わうなど出遅れた。停滞ムードを吹き飛ばすため、ホステスプロとして優勝をもぎ取りにいく。

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