藍“余裕”の2アンダー発進!笑顔で雑談も

[ 2011年6月10日 06:00 ]

<サントリーレディスオープン>初日の8番、ティーショットを放った後、笑みがこぼれる宮里藍

女子ゴルフツアーのサントリー・レディース第1日

(6月9日 兵庫県神戸市の六甲国際ゴルフ倶楽部=6499ヤード、パー72)
 女子ゴルフツアーのサントリー・レディース第1日は9日、兵庫県神戸市の六甲国際ゴルフ倶楽部(6499ヤード、パー72)で行われ、ホステスプロの宮里藍(25=サントリー)が5バーディー、3ボギーの2アンダー、70で首位と3打差の8位と好発進した。前半は伸び悩んだが、後半のアウトで4バーディーを奪ってスコアを伸ばした。アマ時代から出場している原点ともいうべき大会で、7年ぶりの優勝を目指す。韓国のアン・ソンジュ(23)とリ・エスド(25)が5アンダーで首位に並んだ。
【第1R結果】

 いつもポーカーフェースの宮里にしては珍しい場面だった。インスタートで出だしの10、11番で連続ボギー。苦しいスタートを切りながら、13番から14番に移動する間、帯同キャディーのミック・シーボーン氏、同組の朴仁妃のキャディーと3人で英語で雑談。笑い声を響かせた。

 「昨日のラウンド中にミックが凄く日焼けしていて。理由を聞けば、日焼け止めを塗ったつもりがサンオイルを塗っていたらしくて…。その話で盛り上がりました」。そう言って笑うほど、心に余裕があった。ここ2試合で上り調子。この日も朝から心身ともに調子の良さを感じており「2つボギーが来ても焦りはなかった。精神的にいい状態だった」と巻き返しに自信を持っていた。

 2オーバーで迎えた後半のアウトで、それを証明する。1番で5メートルのパットを沈めると、2番はSWで12ヤードのチップインを決めて2連続バーディー。テーマとしているショットのリズムが「凄く良かった」と、後半はボギーなしの4バーディーと挽回し、首位と3打差の2アンダーでフィニッシュした。

 「一打一打の内容、精神的なコントロールなど、細かいところが納得できたラウンドでした」

 今大会は多くのアマチュアに出場機会を与えている。アマ時代の宮里は14歳だった00年の初出場から4年連続で出場し、多くの経験を積んだ。この日は同組のアマチュア・鬼頭が同スコアの70で回り「若い選手が出てくるのは楽しみ」と、刺激を受けた一日になった。

 8位は日米両ツアーを通じて今季の初日最高順位。ホステス大会でもあり、原点ともいうべき大会で、今季初勝利を狙う。

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2011年6月10日のニュース