元蒼国来裁判 1年間給与仮払いで和解

[ 2011年6月10日 06:00 ]

会見で説明する元蒼国来と代理人

 八百長問題で日本相撲協会を解雇された中国出身の元幕内・蒼国来の恩和図布新(オンワトウフシン)氏(27)が力士としての地位保全などを求めた仮処分申請は9日、協会が幕内力士の月給に当たる130万9000円を6月から1年間仮払いすることで和解した。

 元蒼国来側はあくまで土俵復帰を目指しており、来週にも仮処分申請を取り下げ提訴する。

 東京地裁で会見した元蒼国来は「相撲に戻ることが目的。本訴で八百長をしていないことを理解してもらいたい」と話した。元所属の荒汐部屋関係者によると、19日に部屋の力士らとともに名古屋入りし宿舎で稽古などを行うという。協会は「本訴における厳格な手続きの下で故意による無気力相撲の存在を明確にする方が望ましいと判断した」とコメントした。

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2011年6月10日のニュース