白鵬 Tシャツ姿で繁華街出歩き厳重注意

[ 2011年5月27日 06:00 ]

優勝を決めオープンカーに乗り込んで手を振る白鵬(右)、この後に繁華街に…

 横綱・白鵬(26=宮城野部屋)と幕内・豪風(31=尾車部屋)が技量審査場所千秋楽の22日夜にTシャツ姿で繁華街を出歩いていたことが明らかになった。26日発売の週刊誌が報じたもので、これを受けて放駒理事長(元大関・魁傑)と二所ノ関生活指導部長(元関脇・金剛)は2人の師匠を役員室に呼び出して厳重注意。7月の名古屋場所の通常開催を目指す相撲協会の動きに水を差すだけでなく、八百長問題への反省のなさが浮き彫りとなった。

 技量審査場所で史上最多タイとなる7連覇を達成した一人横綱が“問題行動”を起こしていた。千秋楽の夜に白鵬がTシャツ、短パン姿で繁華街に立っている写真が週刊誌に掲載された。その写真には同じくTシャツ姿の幕内・豪風も写っていた。相撲協会は力士に対して外出する際には着物を着ることを義務づけており、発売日のこの日に放駒理事長と二所ノ関生活指導部長は2人の師匠である宮城野親方(元幕内・竹葉山)と尾車親方(元大関・琴風)を役員室に呼んで、厳重注意した。

 二所ノ関生活指導部長は「事情があると言ってたが、あの格好はなあ。理事長からも厳しく言った」と憤慨し、注意を受けた白鵬の師匠、宮城野親方も「横綱と話をしないといけない。服装のことだからいけない」と怒りをあらわにした。現在、白鵬は母国モンゴルに帰国中で28日に再来日予定。白鵬ら本人を呼ぶかどうかについては同部長は「分からない」としたが、放駒理事長は「師匠から言えばいいんじゃないか。部長からも言ったんだし」と当事者を呼んで注意しない方針を示した。

 この日、相撲協会は特別調査委員会が提示した八百長問題の最終報告書を理事会で承認し、7月の名古屋場所の通常開催に向けて動きだしたばかり。だが、角界を支える横綱が自覚のない行動をしていては信頼回復など夢のまた夢。名古屋場所の通常開催の是非が問われることになりそうだ。

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2011年5月27日のニュース