戦後初 負け越しでも番付上がった 最多13人十両昇進

[ 2011年5月25日 10:12 ]

番付編成会議で昇進が決まり、記念撮影に応じる華王錦(中央)ら新十両

 日本相撲協会は25日、通常開催を目指す大相撲名古屋場所(7月10日初日・愛知県体育館)の番付編成会議を東京・両国国技館で開き、新十両7人を含む13人の十両昇進力士を決めた。八百長関与を認定された17関取が角界を追放された影響で、1947夏場所の12人を上回る最多昇進記録。ともに3勝4敗の垣添と荒鷲も含まれ、負け越しでの昇進は戦後初めて。

 全力士の新番付は6月27日に発表される予定。

 相撲協会は次の場所では関取の定員を4人削減するため、13人が昇進した。審判部の関係者によると、技量審査場所では東西の幕下7枚目までは十両圏内という扱いで、西筆頭の垣添と東3枚目の荒鷲は7枚目以内にとどまる成績だったために、十両に“昇進”した。

 新十両はモンゴル出身の荒鷲、チェコ初の関取となった隆の山、ブルガリア出身の碧山のほか、華王錦、南改め天鎧鵬、千代の国、持丸改め飛天龍の計7人。再十両は元小結の垣添、上林、松谷、双大竜、妙義龍、浜錦の計6人。

 また相撲協会は年寄を襲名した2人を含む58人の引退も発表。徳瀬川ら八百長関与認定者21人と、中止となった3月の春場所分も合わせた数字で、八百長問題が大きく影を落とした。最近の大量引退は、2000年初場所後の41人がある。

続きを表示

2011年5月25日のニュース