激闘2時間半…森田“不屈の精神”で逆転初戦突破

[ 2011年5月25日 06:00 ]

女子シングルス1回戦でリターンする森田あゆみ

全仏オープンテニス第3日

(5月24日 ローランギャロス)
 女子シングルス1回戦で世界ランク47位の森田あゆみ(21=キヤノン)が同268位のクリスティナ・マダナビッチ(18=フランス)に2―1で逆転勝ちし、全仏初勝利を飾った。23日にクルム伊達公子(40=エステティックTBC)と波形純理(28=北日本物産)がそれぞれ完敗で初戦敗退。森田が日本女子シングルス最後のとりでを守った。 (パリ・山口奈緒美通信員)

 日本女子最高ランクの森田が意地を見せ、4度目の全仏出場で初勝利を挙げた。1メートル80の長身から強打を繰り出すマダナビッチに大苦戦。2時間23分の熱戦を制し「ほぼ負けかけていて、勝ったのが信じられない。うれしいです」と喜んだ。

 絶体絶命のピンチにも精神面の成長を見せた。最終セットの第8ゲームでブレークされて3―5。「自分が崩れたら終わる。最後まで諦めなかった」。第9ゲームで積極的に前に出てブレークバックすると、4ゲーム連取して逆転勝ちした。

 今年の全仏には自信を持って臨んだ。前哨戦で8強に進出し、世界ランクも自己最高の47位に浮上。2回戦で第21シードのヤニナ・ウィックマイヤー(21=ベルギー)と対戦する日本のエースは「さらにタフな相手だが、自分のベストを尽くしたい」と話した。

続きを表示

この記事のフォト

2011年5月25日のニュース