浜松V2!中村ヘッドは黄金時代到来を宣言

[ 2011年5月23日 06:00 ]

<浜松・沖縄>浜松のラーカイ(手前)が、ダンクシュートを決める

プロバスケbjリーグ・ファイナル4 浜松82―68沖縄

(5月22日)
 東西両地区のリーグ1位同士が激突した決勝は、浜松が沖縄を82―68で振り切り、2年連続2度目の優勝を飾った。プレーオフMVPにはシーズンに続きジェフリー・パーマー(26)が選ばれた。3位決定戦は大阪が新潟を下した。 

 コート上の胴上げで宙に舞った中村和雄ヘッドコーチ(69)が、スタンドの1点に向けて手を振った。「陸前高田から来てくれた友人が、昨夜“バスケットを見られて、本当に生きてて良かった”と言ってくれた。ずっと考えてきたけど、バスケットには力があった」。日本リーグ時代のキャンプ地だった被災地への、熱い思いがほとばしった。

 bj16チームで唯一、対戦していなかった沖縄との対戦は、震災直後の3月12、13日に予定されていたカード。控え室のホワイトボードに「感謝」と書き込み、バスケットができる幸せを選手に思い起こさせた。チーム最年長の1メートル72、大口真洋(35)が、チーム2番目となる9リバウンド。金曜日まで40度の熱に苦しんだアーノルドがチーム最多の27得点を挙げた。

 今後は被災地を行脚するという名伯楽は「俺じゃなくても勝てるチームになった」と独特の言い回しで黄金時代の到来を宣言した。シーズン最高勝率・870も記録した王者は来季、史上最多タイの3連覇を目指すことになる。

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2011年5月23日のニュース