錦織 全仏2年連続初戦突破も「体力面で課題」

[ 2011年5月23日 06:00 ]

2年連続で全仏オープンの初戦を突破した錦織

全仏オープンテニス第1日

(5月22日 ローランギャロス)
 全仏オープンテニスが22日に開幕し、男子シングルス1回戦で世界ランキング60位の錦織圭(21=ソニー)が同56位の盧彦勲(27=台湾)にストレート勝ちし、2年連続で初戦を突破した。腹痛から回復したばかりで調整不足だったため第2セット途中から疲労が見え始めたが、押し切った。2回戦で第31シードのセルジー・スタホフスキー(25=ウクライナ)と対戦する。(パリ・山口奈緒美通信員)

 アジア勢対決を制して2年連続の初戦突破を決めた錦織だったが、その内容は完勝にはほど遠かった。「少し足が動かなくなった。体力面で課題がある」。試合時間は2時間25分と決して長くはなかったが、疲労の色は隠せなかった。

 腹痛で9日のローマでの大会を欠場すると、緊急帰国して1週間ラケットを握れなかった。第1セットは第3ゲームから5ゲーム連取で奪取。しかし、第2セット途中から疲れで動きが鈍くなった。ブレークの応酬となったが、要所で強烈なストロークを繰り出して押し切った。

 試合前日にはアンドレ・アガシらを指導したブラッド・ギルバート・コーチ(49)から「多少卑きょうな手を使っても、戦術で勝て」とゲキを飛ばされた。病み上がりだったが、恩師の言葉を胸に奮闘。この勢いで初の3回戦進出を目指す。

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2011年5月23日のニュース