近代五種初の女子五輪切符!山中、黒須決めた

[ 2011年5月20日 06:00 ]

 近代五種のアジア選手権が19日、ロンドン五輪出場権を懸けて中国・成都で行われた。女子で山中詩乃(20=自衛隊)が5位、黒須成美(19=フリー)が6位となり、00年シドニー五輪から正式種目となった女子で日本人初の五輪出場を決めた。

 高校時代は陸上選手で競技歴1年半の山中は「マイナーな競技だが、これを機にたくさんの人に知ってもらいたい」と喜びを述べた。昨年の第1回女子全日本選手権で優勝した黒須は「日本から2人出られてうれしい」と話した。近代五種はフェンシング、水泳、馬術、射撃、ランニングで争う。中国勢が1~3位を占め、韓国選手が4位となった。アジアの出場枠は5だが、1カ国・地域から出場できるのは2人までと決まっているため、6位の黒須も出場権を獲得した。

 ◆山中 詩乃(やまなか・しの)1990年(平2)8月3日生まれ、高知県出身の20歳。高校までは陸上長距離で活躍。高知・山田高3年生だった08年大分国体の少年女子A5000メートルで2位。09年に自衛隊入りし、近代五種に転向した。1メートル58、43キロ。

 ◆黒須 成美(くろす・なるみ)1991年(平3)10月22日生まれ、茨城県出身の19歳。06年アジア選手権5位。北京五輪出場を懸けた07年の同選手権は16位で、出場権を逃した。10年の第1回女子全日本選手権で優勝し、広州アジア大会は6位。茨城・つくば秀英高出。1メートル59、52キロ。

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